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禰屋さん堂々と無罪を主張!

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━倉敷民商弾圧事件・禰屋裁判━差し戻し審に全国から200名が参加

2014年1月に起きた倉敷民商弾圧事件で、広島高裁岡山支部が禰屋町子さんに対する一審判決を破棄し、審理を差し戻す判決を言い渡してから5年7ヶ月が経ち、7月4日に差し戻し審の第1回公判が開かれ、全国から200名を超える支援者が参加しました。
三原民商からは寺田事務局長が参加。ご報告を寄せてもらいました。

検察は起訴を取り下げるべき
倉敷民商弾圧事件の裁判にはできるだけ参加しています。倉敷民商弾圧事件は民商の自主計算活動を仲間と一緒に進めてきた民商事務局員を税理士法違反で逮捕するという民商運動への弾圧です。
2018年1月の広島高裁岡山支部の差し戻し判決は、小原・須増裁判、禰屋裁判を通じて初めて司法の良識が示された判決でした。差し戻し判決から、検察側は税理士法違反を立証することが困難となり、5年7ヶ月もの間、公判が開かれないままでした。
禰屋さんを428日間も不当に拘束し、差し戻し判決後、約2000日も放置するなど、到底許されません。この間、検察側は起訴を取り下げるべきで、私も全国の皆さんと岡山地裁への要請行動に参加しました。

禰屋さん無罪を主張
7月4日の公判は、約75席の傍聴席は抽選ではずれ、私は午前中、隣接している弁護士会館で裁判の様子を見守りました。昼休憩の報告集会で、禰屋さんは「裁判で『私は無罪です』と堂々と主張した」との報告に会場からも連帯の拍手が上がりました。弁護団も「5年半の空転、公訴提起から9年の長期裁判となった責任は検察と裁判所にある」と堂々と主張されたと聞きました。

“人権を何だと思っているんだ”
午後からは、傍聴することが出来たので、傍聴席から裁判の行方を見守りました。裁判官は自信なさげに話し、検察側のI建設の「脱税」の根拠となる所得金額を850万円減額する訴因変更請求に対し、何ら根拠を示さずに認めたことには本当に怒りがこみ上げました。検察官が「被告(禰屋さん)にとっても有利でしょ」と発言したことには会場からも怒りの声が上がり、弁護団の岡邑事務局長は「禰屋さんの人権を何だと思っているんだ」と私たちの思いを代弁してくれました。

自主計算に磨きをかけて
倉敷民商弾圧事件の公判はまだ一定の期間かかるのではないかと思います。
倉敷民商弾圧事件の内容を皆さんに知らせ、税務相談停止命令制度など、自主計算活動に対する不当な介入を許さず、仲間同士で教え合い、頑張っている皆さんの姿を民商ニュースでも紹介し、三原民商の自主計算活動に磨きをかけ、世界的に見ても異常な日本の税務行政を変えていくために頑張りたいと思います。

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